男色とはなんぞや?




今回の戦国屋敷は、かなりディープな内容です。
そのディープさゆえ、あまり世間一般ではそれほど広く流布されていない禁断の内容・・・・。

そう、男色(なんしょく)についてです。


この題名から、ウワっと感じた方もいるでしょうな・・・・。
しかし少し前には我が日本にて現実にあったことですので、あえてその禁断の内容をここに書き記しましょう。
この男色文化の歴史を知らずして、日本史・戦国時代etc....は語れません!


・・・って言っても、詳しくはありませんが。
(^^;



さて本題の、男色のお話。
この男色とは字の如く、男同士の付き合いで、男と男の性交渉関係を意味するのだそうーです。

これは意外にも歴史は古く、平安時代の末期頃にはすでに存在しておりました。
平安時代といえば、貴族文化が大いに栄えた時代ですね。
で、この頃の貴族の間では、男色は一つの「遊び」として確立してたらしいです。

なんでも貴族社会では、女性に飽き飽きといった状態が続いたらしく、では男はどうか?という「好奇心」の形で始まったらしのデス。

しかも驚くなかれ!
なんとこの男色文化、貴族はもとより、帝(天皇)まで手を染めているのです。

中でも白河帝は男を愛し、男に女装させてまで関係をもっていたという記録文章が存在しています。


またこの男色、貴族とかの特権階級のみではなく、武家・僧侶の世界にも広く存在していたのです。

しかしもともとの男色の始まりは、女性との関係を禁止した仏教の世界が大本にあるようです。

この頃の仏教界では女人禁制であって、女性と肉体的関係をもった者は破門という厳しい戒律があったのです。
そんな掟があるなか、僧侶の皆さんは男同士で肉体の関係を持ち、女性の代わりの慰め役として生活していたのです。

しかも無理やりな理由で、

稚児との肉体関係は汚れではなく、清浄に保たれると。

どうも世間に対しての口実としか受け取れないのですが。(笑)


それはともかく、日本における男色文化の始まりは、仏教界にあると見て間違いはなさそうです。




では次に、武家社会での男色の位置づけは?というと、これは貴族間で行われた「遊び」とはまた少し違った形で男色文化が栄えています。


その理由としては、武家社会では女人に溺れるということは武門にある者として「恥」という考えがあったらしく(特に鎌倉幕府成立後)、進んで男同士の関係を持ったようです。

また武家社会独特の時代背景も反映しているようで、戦乱の激しい時代の武士達は戦場へと出かけると、明日をも知れぬ世界であって、女性との関係も持てなくなり(戦場では女人禁制)、その慰め役に、女性のような顔立ち等をした男を相手にして、一時の快楽・慰めにしていたようなのです。

これが武家社会での独特な男色文化・小姓の始まりです。

また、ただ単に慰めとしたばかりではなく、主人の小姓へ対する愛情、そしてそれに応える小姓の忠義といった、「武士同士の体制固め」「義兄弟としての契り」等といった意味合いもあるようです。

簡単に言ってしまえば、
武家社会での男色は、体制固め(団結)をするための行為に発展していったのです。


・・・でも海外から来た宣教師達からは嫌悪感たっぷりに捻くられてますが。



ではここで、武家社会での男色関係を持った有名人物をちょっと紹介しましょう。
意外な人物もいますぞ。


@源義家  - 鎌倉権五郎景政
A平 経正 - 行慶(僧侶)
B豊臣秀次 - 不破萬作
C武田信玄 - 香坂昌信(信玄からのラブレターが現存)
D織田信長 - 森 乱丸・前田利家
E蒲生氏郷 - 名古屋三郎
F徳川家康 - 井伊直政
その他諸々・・・

近年では、西郷隆盛と僧侶


上記に挙げた名前は一部であって、記録に出ていないだけでもかなりの人物(・・・っていうか、ほとんどの武士)が男色経験を持ったと思われます。
上杉謙信も男色の趣味があったと言われていますし、室町幕府の三代目将軍・足利義満は、かなりの男色家であったとか。

さらに徳川家光に及んでは、男色将軍とまで言われるほどデス。(以外に知られていない)
しかも男色事で、殺傷事件まで起こっています・・・・。





ここで補足にならない補足。(笑)
男色は男同士での肉体関係ですが、現在でいうところの「ゲイ」「ホモセクシャル」とは意味合いが違うみたいです。
男も愛すると同時に、女性も愛しているんです。
「バイセクシャル」っていうとこでしょうか??

浮世絵にも多数の男色春画が残されていますが、その絵の中でも、男同士とやっていて、さらには女の人も一緒になってやっているっていう図柄が多いです。
またこの男色、歌舞伎との関係もかなり深いようです。


・・・非常に難しくて理解しにくい歴史の一部なのですが、もっと知りたい!調べみたい!という方は、

磯川全次さん編集「男色の民俗学」を参考にしてみて下さい。
難しい文章が多いのですが、いろいろと書かれていて意外な日本史を知ることができます。






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ちなみにワシは男色の趣味はありません。あしからず。(笑)